文鳥三昧

文鳥との付合い方

 

 一般的な文鳥の飼育方法を紹介しているホームページは数多ありますし、立派な飼育書もありますので、いまさら私が書いてもしょうがないぞ、という事で、私が文鳥たちと付き合う上でのノウハウなどを紹介してみます。

放鳥時間について 帰宅拒否症の直し方 放鳥中の水浴び  

 

1.放鳥時間について

鳥は日の出と共に起き、日没と共に寝るのが自然です。文鳥は日の長さの変化を感じ取って季節を知り、ホルモンの量が増減する生き物だそうです。諸々のホルモンの分泌によって換羽や発情が起こりますので、ペットとして飼っていたとしても、自然のリズムで寝起きさせるのが理想です。

          そうです。理想なんです。

でも、理想を追い求めていたら、仕事を持っている人は文ちゃんと遊ぶ時間がなくなってしまいます。それに、文鳥は賢い鳥です。飼い主の生活のリズムが判ってくると、それに合わせて生活するようになってきます。日が暮れてから飼い主が家に戻ってくるのに慣れると、日が暮れると、一旦、巣に入って眠りますが、飼い主か部屋に戻ってくる足音を聞き分けて、明かりをつけるより早く起き出し「遊んでくれ」と鳴き出すようになったりします。無理に寝かしつける必要はないと思います(注参照)。
飼い主にも文ちゃんにも無理のない範囲で、なるべく多くの放鳥時間を取ってあげるましょう。忙しく動き回るときや、外出の前の時間のないときなどに無理に放鳥するのはよくありません。事故の元です。
下の「帰宅拒否症の直し方」にもあるように、ケージに戻しやすいのは夜なので、放鳥終了は夜をお勧めしますが、それも無理してそうするのはよくありません。

(注)あくまで成鳥の場合です。ヒナはできる限り静かな場所で睡眠時間を多く取ってあげなければいけません。「寝る子は育つ」は、じいちゃんばあちゃんのたわ言では決してありません。”起きて活動する”ことに栄養分を多量に消費すれば、”成長する”ための栄養分が相対的に少なくなってしまうのは、当然のことです。

2.帰宅拒否症の直し方

放鳥後に、ケージに戻ってくれない文ちゃんに手を焼いく事は少なからずあると思います。こういうとき、ひたすら文鳥を追回すと、最終的に人間嫌いになってしまう可能性があります。かと言って、戻らないままにしておくのは危険です。私は、こんな方法で帰宅拒否症の文ちゃんを教育してます。この方法で、文ちゃんのみならず、荒鳥の十姉妹や錦花鳥まで「自分でケージに戻る」事を覚えてくれました。十姉妹や錦花鳥まで学習するのですから、頭のよい文ちゃんなら、大抵、覚えてくれると思います。

まず、放鳥終了時間は夜にします。放鳥終了=文ちゃんは寝る時間にするのがよいかと思います。夜になれば、明かりを消してしまえば文ちゃんは容易に捕まりますから、「人間は動けるが文鳥は動けない程度の明るさ(大抵の場合、部屋の照明を消して窓から外の灯りだけが入る状態にすれば、そうなります)にして、捕えてケージに戻す」のが広く行なわれている方法です。
私流では、この時、一気に部屋を暗くしません。照明か2つ以上ある部屋なら、まず片方だけ消すとか、照明が1つならメインの照明を消してスタンドの灯りだけにするとかします。ポイントはケージの周辺は明るさを保つようにする事です。これが、文ちゃんたちへの「寝る時間だぞ〜」という合図になります。
この合図を理解するまでは、相変わらずケージに戻りません。「何だ?いきなり暗くなったぞ???」というような感じてキョロキョロとするだけです。少し時間が経ったら、完全に灯りを消して、文ちゃんを捕え、ケージに戻します。戻したら、ずくに寝かしつける(ケージカバーをかぶせる等)のではなく、もう一度灯りをつけて「自分のケージに戻ったのだ」という事を自覚させます。
これを何日か繰り返したところ、どの文鳥ちゃんも「部屋が暗くなったらケージに戻る」事を覚えてくれました。覚える期間は個体差がありますが、複数の文鳥がいる場合は1羽が覚えると、他の文鳥もそれを見習ってすぐに同じ行動を取るようになるようです。

いくら文鳥が賢いといっても、「飼い主が部屋を暗くするのは、ケージに戻って欲しい合図だ」という理解をしているとは思えませんが、恐らく、こういう理解だと思います。
どの文鳥にとっても(例え、人間にベタ慣れの文鳥でも)、”捕まえられる”のは気持ちのよいものではありません。荒鳥にとっては「死ぬほどイヤな経験」に違いありません。
”部屋が暗くなる→捕まえられる→ケージに戻される”という経験を繰り返していると、「どうしたら捕まえられずに済むか」と考えるようになります。”部屋が暗くなる→捕まえられる”という因果関係は、恐らくすぐに理解します。弱い生物である小鳥たちは、この手の危険予知能力には優れています。
最初は、暗い中をやみくもに飛び回ったりすることもあるかも知れませんが、ここを理解すれば、もう、あと一歩。”ケージの中に入れば離してもらえる→ケージの中は安全に違いない”と理解してくれれば、暗くなると自分で安全な場所に逃げ込むようになります。
ケージに入ってくれれば、こちらのもの。「自分でお家に戻っていい子だね〜」とかなんとか褒め言葉を連発しながら、ケージを閉めて寝かしつけてしまえばよいのです。

もしかすると、「( 照明を暗くする以外の)何らかの明示的な合図」をしてから、「捕まえてケージに戻す」という行為を毎日繰り返せば、昼間でも合図をしただけで自分でケージに戻ってくれるようになるかも知れません。

3.放鳥中の水浴び

ケージの中を汚さずに水浴びが出来るアウターバードバスは、かなり優れたアイディア商品だと思います。ただ。残念ながら文ちゃんにとっては、ちょっとだけサイズが小さいようです。他のメーカの一回りサイズが大きい商品もありますが、取付部分の突起が短く、私が愛用しているケージには取付が出来ません。
”小さい”と感じるのは文ちゃんも同じらしく、放鳥中に部屋の中で大きな容器で水浴びすることを覚えると、そちらの方を好んで水浴びするようになります。ところが、これをやりはじめると部屋の中は水浸し。数羽の文鳥を飼っていると全員が水浴びし終わる頃には、バスタオル如きでは手に追えないほどの水が飛び散ります。
そんな時、便利に使えるのが犬猫用の防水シートです。本来は犬猫のトイレ用として製造されているもので、紙おむつのような使い捨てタイプのものと、洗濯して何度も使えるタイプのものがあります。単なる水を吸水させるだけですから、洗濯して使えるタイプがよいと思います。サイズも様々なものがありますし、都合のよいサイズに切って使えるものもあります。
私は、表面がタオル地で裏面に防水加工がされているものを使っています。水浴び用の専用のラックを部屋の中の家具と少し離れた位置に置いて、ラックの上には小さい防水シート・ラックの下に大きな防水シートを敷きました。水浴び器はグラタン皿ですが、放鳥中は常時ラックの上に置いて、好きなときに水浴びができるようにしてあります。防水シートを使うまで掃除が大変でしたが、使うようになってから水の飛び散りは全く気にならなくなったので、水が減ったらバードバスから水をどんどん補給して、全員にたっぷりの水で水浴びをしてもらっています。

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